十種ケ峰(とくさがみね)は、山口県山口市阿東(あとう)地区と島江県鹿足(かのあし)郡津和野町との県境にある標高989mの山である。御食主神(みけぬしのかみ)の十種神宝に由来する山名といわれ、その秀麗な山形から長門富士ともよばれる。とがった山頂からは東に中国山地を望み、北西に須佐湾から萩沿岸の変化に富む日本会海の海岸線が見渡せる。中腹は広く穏やかなチマキザサの草原となり、冬はスキー場として知られ、山口県十種ケ峰青少年野外活動センターやオートキャンプ場がある。
高岳山・展望所から見る十種ヶ峰 | 大きな地図で見る |
歩行距離 | 5.5km |
所要時間 | 3時間20分 |
累積標高差 | (+) 614m (-) 614m |
コース | 神角バス停10:30 → 分岐12:20 → 十種ケ峰12:35 → 作業道分岐12:50 → 堰堤13:35 → 神角バス停13:50 |
十種ケ峰に登るのは、2001年に家族で登って以来、今回で2度目である。朝、萩を出発。
登山口のある阿東神角(こうずの)の公民館前に車を置き歩き出す。雨が降り始めたのでレインスーツを着込む。さすが人気の山だけのことはあり、駐車場は満車だ。雲のかかる十種ケ峰方向に向かって進む。舗装道から右手の神角八幡宮の方に進むと、十種ケ峰ヤマシャクヤク鑑賞登山案内図の案内板があり、ヤマシャクヤクが自生地があることを初めて知る。八幡宮左に見てしばらく行くと民家の先に金網の柵がある。中に入るには金網の扉を開ける。柵の傍には、生木地蔵(いききじぞう)がある。二本に分かれていた椿の木の間に仏像が置かれたが、木が大きくなるにつれてその仏像を包み込んだものである。家内安全、交通安全、無病息災を願い多くの人が信仰している。
柵を扉を開け中に入り、広い山道を進みやがて杉林に入る。道は狭くジグザクの急登になる。周南市からきた10名程度のグループと一緒になる。その一人明るいおじさんがラショウモンカズラという花の名前と、ヤマシャクヤクの自生地がすぐ近くにあり、今日は見頃ではないかということを教えてくれた。しばらく行くと登山道両側には、一面ヤマシャクヤクのお花畑である。雨に濡れ透き通る花びらが可憐で、何と美しいことか。開花期間は短く、おじさんの話では先週来た時には開花していなかったとのこと。何と幸運だろうと得をした気分になる。お花畑が延々と続く。お花畑を過ぎ急登を登りきれば鞍部に出る。鞍部を左に折れ山頂に向かう。名前は判らないが他にも沢山の花が咲いている。樹林を抜け視界が開ける。痩せた細い尾根道を慎重に進む。急登を登っていくと十種ケ峰山頂(989m)に達する。雨とガスで視界はほとんどない。
風を避けて傘をさし昼食をとる。昼食後下山開始。急坂を下ったところに熊野権現があり、安全祈願をする。鳥居のところで先ほどの周南市のグループは食事をしている。ヤマシャクヤクの写真を沢山撮ったことを報告し、下山を続ける。チマキザサの草原を抜けると杉林のなだらかな道を下って行く。堰堤を通り過ぎ、再び金網の柵を通り抜けると民家の裏手に出る。今はちょうど田植えの季節だ。舗装道にでて無事神角の駐車場にたどり着く。熊野権現様に感謝する。
今日の山行は、ふらっと来て雨の中の山行だったが、存在すらしらなかった満開のヤマシャクヤクを見ることができ、大変幸運だった。
神角(こずの)の公民館のスペースに車を置き出発する。 |
詳細な案内板 |
神角八幡宮の右側の舗装道を進む。 |
民家の横を通りすぎる。 |
生木地蔵がある。 |
急登を登る。 |
ラショウモンカヅラ |
急坂は続く |
ヤマシャクヤクの群落 |
ヤマシャクヤク |
ヤマシャクヤク |
ヤマシャクヤク |
ヤマシャクヤク |
一方通行の上りを行く。 |
ヤマシャクヤク |
ヤマシャクヤク |
・・・ |
尾根道に出る。 |
十種ヶ峰山頂(988.8m)に到着する。 |
雨の中木陰でおにぎりを食べる。 |
熊野権現 |
熊野権現 |
急坂を下る。 |
神角へ下る。 |
キランソウ |
周南市から来たグループ |
・・・ |
神角まで下る。 |
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